「F-Chair+無しで、どうやってテレワークしているか聞きたいぐらいです」~障がい者の就労移行支援で活用~(株式会社asokka様)
テレワーク
障がい者
就労移行支援
画面キャプチャ
2024/07/09 13:24:00 公開
株式会社asokka
千葉県柏市
従業員数:6名
事業概要:障害者総合支援法に基づく福祉サービス事業、障害者の雇用・就労・働き方に関するコンサルティング事業、合気道の普及啓発に関する事業
テレワークで働くための訓練に特化している就労移行支援事業所「テレワーカーズ柏」を運営している株式会社asokka様。利用者へ安全で効率的な訓練を提供するためにF-Chair+を導入いただいています。今回は代表取締役の倉持様にインタビューしました。
ーー会社と事業の紹介をお願いします。
倉持様:株式会社asokkaの代表取締役を務めています。asokkaは2022年の5月に創業した、テレワークで働くための訓練を提供する就労移行支援事業所を運営している会社です。
前職時代に障がい者のテレワーク雇用のコンサルティングをしていたこともあり、「働きたいけど働きづらい」というたくさんの障がい者の方々に出会いました。その中でテレワークという働き方をお伝えすると「それだったら働けそう」という方が多くいたのです。
特に公共交通機関の利便性が低いような地域に住んでいる方や、障害や病気のために通勤が難しい方は職場の選択肢がとても少なくなってしまいます。
テレワークという働き方だと自分の住んでいる地域で暮らしながら遠方の企業で働くことができます。テレワークという働き方に興味を持ってはいますが、実際に経験がない方がほとんどでした。そこでテレワークで働くための訓練を提供する就労移行支援事業所を立ち上げることにしました。
ーーでは創業当初からテレワークをしていたということでしょうか?
倉持様:はい。完全にテレワークに特化していて、通勤やオフィス勤務のための訓練はまったく行っていません。利用者はみんなオンラインで活動していています。スタッフは6人ほどいて、常時テレワークしている人もいれば、週に何日かテレワークする人もいます。会社としてはいつでもどこでもテレワークできる環境を整えています。
倉持社長
画面キャプチャを公的機関への提出物に活用
ーーF-Chair+はどのように活用していますか?
倉持様:弊社の場合はスタッフのテレワークのため、というよりも事業として行っている就労支援にF-Chair+を活用しています。全員が自宅で訓練を受けるため、物理的に私たちスタッフと離れています。そのため、我々は何かしらの方法で訓練時間の把握が必要であり、また、法的に訓練を行っていることを証明する必要があります。
F-Chair+では、出席時間や活動内容の記録が取られており、それが改ざんできないことが保証されているため、公的機関に提出できるのも非常に助かっています。
「何かおかしい」と感じたらF-Chair+を確認
ーー公的機関へ提出できるのは効率的ですね。他にも活用していることはありますか?
倉持様:利用者が訓練をきちんと進められているか、途中でつまずいていないかを把握することが重要です。そのためにもF-Chair+が欠かせないですね。
日常的にF-Chair+のキャプチャ画面をスタッフが常に監視しているわけではありません。日々の業務の中で、何かおかしいと感じた場合にキャプチャを確認する、という使い方です。
以前、ある利用者のキャプチャ画面がしばらく動いていないことがありました。こちらから確認してみると、モチベーションが低下していることがわかりました。本人からそれを直接言うのは難しいと思いますのでF-Chair+があってよかったなと思いました。
「成果物」だけでなく「プロセス」の改善ができる
倉持様:また、我々には最終的に利用者の「成果物」が上がってきますが、作業のプロセスを把握することはできません。しかし、F-Chair+のキャプチャ画面で作業方法がざっくりとわかります。
一例ですが、PDFとExcelを同時に画面に表示して作業するとスムーズに進む仕事であっても一つずつしか表示しないため非効率になっていた、といったことがわかったので、そのやり方を伝え、仕事の効率化にも利用できたことがあります。
F-Chair+のキャプチャ画面を確認して画面が動いていない時には、「体調が崩れて訓練ができなくなっているのか」「質問できずに困っているのではないか?」「倒れてしまっているのではないか?」といった可能性があります。利用者の安全を確保するためにもF-Chair+を活用している形ですね。
ーー訓練をしている利用者の方はF-Chair+の使い方がわからない、といったことはなかったでしょうか?
倉持様:そうですね。基本的に「着席中」「退席中」を切り替えるだけなので今まで使い方がわからない、といった人は誰もいなかったですね。
画面が変わらない場合はアラートで異変に気づけて効率的
ーー画面キャプチャの記録が利用者の負担になっていたりしないですか?
倉持様:利用者の方々は特に監視されているという印象は持っていないですし、私たちも最初にツールの説明をする際、一般的な企業で導入されている勤怠管理システムであり、隠れ残業防止のためや、画面キャプチャを取得するのは仕事とプライベートの切り替えのためと伝え理解してもらっています。
F-Chair+は画面キャプチャの枚数が増えたとしても、画面が変わらない場合はアラートが出て気づきやすい仕組みになっているため、管理側としてとても効率的だと思います。
自らがオンラインを駆使し、福祉業界ICT化のお手本に
ーーテレワークでの就労移行支援でF-Chair+をとても活用いただけて嬉しいです
倉持様:最近はテレワークに関わる就労移行支援が増えてると聞きます。しかし、実際はテレワークに必要な訓練ではなく、資格取得の勉強などを行っていることもあるようです。テレワークという働き方をしっかり理解して利用者に必要な訓練を提供できるようにしていきたいと思います。
ーー最後に今取り組まれている組織・人事面での取り組み、今後力を注ぎたいことを教えて下さい
倉持様:福祉業界はICT化が遅れている業界だと思っています。いまだに紙文化を脱却できていないことも多いですが、弊社がテレワークという働き方で、オンラインを駆使し、「ペーパーレスでもこれだけちゃんとできるんだ」っていうことを世の中に知ってもらうための良いお手本になりたいと思っています。