「決め手は"PC画面が見えすぎるのは良くない"という社員の声でした」 〜業務の可視化と信頼のバランスをF-Chair+で実現〜(株式会社船昌様)
テレワーク
画面キャプチャ
勤怠管理
卸売業
EC
2024/07/16 16:16:00 公開
株式会社船昌
東京都大田区
従業員数:117名
事業概要:スーパーマーケット及び全国主要市場への国内外青果物の販売。販売先、産地などへの提案、開発業務。EC事業「Seika」の企画運営
青果の仲卸、ECサイトの運営やレストラン事業を展開している株式会社船昌様。新型コロナウイルス感染対策で導入したテレワーク環境の整備の一貫でF-Chair+を導入いただきました。今回はマネジメントIT部の責任者である植田様にインタビューしました。
ーー自己紹介をお願いします。
植田様:株式会社船昌のマネジメントIT部の責任者を務めている植田と申します。当部署はシステム部門も兼ねており、今回のF-Chair+などのテレワーク導入に関する仕組みやシステム、ソフトウェアの選定をし、会社に対して提案する役割を担っています。
F-Chair+は実際に「管理者」として利用していますので、その辺のお話もできればと思っております。
ーー会社と事業の紹介をお願いします。
植田様:弊社は社員数は120名程度で、青果の仲卸を営んでいます。
主に東京都大田区の大田市場を拠点とし、大田市場で商品を仕入れ、スーパーなど量販店を中心に販売しています。最近では、この仲卸の強みを活かし、ECサイトの運営やレストラン事業を展開しています。より多くのおいしい青果を広く提供できるよう努めています。
大田市場
約30名ほどのスタッフがテレワークを活用
ーーテレワークをどのように活用しているか教えて下さい。
植田様:弊社では現場と事務の業務が分かれています。現場側のスタッフはテレワークが難しい場合がありますが、事務側のスタッフは比較的テレワークでも業務をこなせることが多いです。
現在の弊社の方針としては、現場のスタッフにも配慮しつつテレワークを活用しています。
ーー何名くらいの方がテレワークを活用しているのでしょうか?
植田様:一定の基準や線引きはありますが、対象としては約30名ほどのスタッフとなります。
週3日の本社への出社をラインとし、残りの勤務日はテレワークの選択肢を与えています。これが現場業務への配慮を踏まえた弊社のルールとなります。
私が所属するマネジメントIT部門はテレワークが可能な部署ですが、その中でも特にデータ入力などの業務に取り組んでいるスタッフは、テレワークと相性が良く、効率が低下しないと考えています。
ーーテレワークはいつから導入したのでしょうか?
植田様:元々、テレワークは新型コロナウイルス感染対策の一環として導入を決定しました。しかし、実際にテレワークを始めてみると、さまざまな課題が浮上しました。それらの課題を解決するために、効果的なソフトウェアはないかと探していくうちに、F-Chair+にたどり着きました。
植田様
最初の課題は「打刻忘れ」
ーー具体的にはどのような課題ですか?
植田様:まず、勤怠管理の面です。テレワークの場合、会社以外の場所でも労働時間の記録ができる必要があります。以前から利用していたグループウェア内に勤怠管理の機能があったので、それを活用しようとしたのですが、打刻操作の部分で課題が出ました。グループウェアにログインすると、社員の方は労働時間の打刻よりも先に仕事の情報が目に入ってしまい、打刻忘れが多かったのです。
また、記録した労働時間を他のシステムと連携するために、データ出力する必要があるのですが、その形式も自社に適したものではなかったということもあります。
なので、「打刻忘れしにくい」ことと、「データの出力形式が自社と合っていること」を満たしたツールを探しました。
ーー打刻忘れと出力データの部分が課題だったのですね。
植田様:はい。また、画面キャプチャの部分も大きかったですね。打刻忘れとデータの出力形式の次に出てきたのが、「業務風景が見えない」ことによる、部署の責任者が進捗管理をし辛いのでは、という不安でした。
そこで業務が問題なく進んでいるかを確認できるよう、画面キャプチャができる機能も必要ではないか、となりました。
導入の決め手は「低解像度の画面キャプチャ」
ーーどのような点が決め手になりましたか?
植田様:F-Chair+の決め手となったのは画面キャプチャの解像度を幅広く変更できる点ですね。「画面キャプチャが細かく見えすぎるのは良くない」という声があったためです。
解像度が低く、画面の詳細を確認しなくても、時間の経過とともにちゃんと画面が切り替わっているのであれば、仕事をしていることはわかります。スタッフのことを信用しているので画面の内容を細かく確認したいわけではないんですよね。F-Chair+はその辺のバランスが非常に良かったので導入を決めました。
ーー導入に対してネガティブな反応はなかったですか?
植田様:そうですね、全社員に聞いたわけではないですが、管理職であっても、画面キャプチャを細かく見られるのは嫌だ、という意見がありました。そこに関しては実際にF-Chair+で取得しようとしている低解像度の画面キャプチャを見せたら理解してもらえましたね。これならプライバシー的にも問題ないと。
打刻忘れの改善。頻繁な画面キャプチャの確認は必要なし
ーー導入して効果はありましたか?
植田様:冒頭でお伝えした打刻忘れが、当初のグループウェアよりかなり改善しました。パソコンを起動すると自動でF-Chair+が立ち上がるようになっているのが良いですね。
画面キャプチャに関しては、「低解像度」で運用していて、各部署の責任者、管理者が部下の画面キャプチャを確認できるようにしています。
ですが、実はそれほど確認する機会はないようです。仕事の進捗があまりにも悪いということがあった時などに、「どうしたのかな?」と確認するような使い方ですね。
テレワークを活用し、誰もが働きやすい会社へ
ーー監視目的ではなく、社員の業務マネジメントに活用されているのですね。最後に会社の今後の取り組み等を教えて下さい。
植田様:弊社はテレワークをしにくい業態の企業ではあると思いますが、F-Chair+などのテレワークシステムが揃ってきていますので、今後それらをうまく使ってさまざまな事情で出社が困難な社員の支援に取り組みたいと思っています。
テレワークを活用することで、例えば妊娠や育児、介護などと両立しながら、しっかりと働き続けることができる制度を構築していきたいです。
実際にテレワークのルールやツールの整備をしたこともあり、そういった動きの実績もちょうど出てきているところですので、この流れを切らずにそのまま良い方向に伸ばして、弊社で一緒に働いてもらえる社員を少しでも応援していければと思っています。